告げた理由

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秋吉に連絡を取るようになってからこれだけ期間が空いたのは初めてだ。 間が空けば空くほど連絡はしにくくなっていく。 …もう、無理だな。 残酷にも正確に時だけは刻み、毎日はやってくる。 秋吉の事を考えたくないこともあって、実家の電器屋に入る修理や配線の依頼に親父も驚くくらい積極的に出向く俺。 忙しさに追われていれば少しは気も紛れる。 その内忘れられる日が来る…。 中学からあれだけ引きずっておいて何言ってんだか、自分でもその考えが滑稽で笑える。 でも諦めなければ…俺の中でいつしか連絡するという決心よりそんな思いの方が強くなっていった。 ―――。 ―――――…。 そしてその電話は何の前触れもなく突然だった。 配線の増設の仕事を終え、町内のお客さんの玄関を出てすぐ。
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