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いまから家に戻って、今日やる仕事だけ片付ければ夕方には行けるか…。
逸る気持ちを抑えながら車に乗り込み、俺は自宅へと急いだ。
*********
秋吉の住むアパートに着いたのは午後8時を回ってから。
何度か家まで送った事があったので、話の流れで住んでいる部屋の号室も聞いたことがあった。
秋吉の部屋の前に立ち、呼び鈴を鳴らす。
2度押してみたものの、部屋の中からはなんの反応もない。
寝てんのかな…。
そう思いながら、でもここに佇んでいる訳にもいかないので秋吉に電話をかける。
「は、はい…。」
電話口から聞こえる秋吉の声はか細く、寝起きだからなのか体調不良だからなのかいつもと雰囲気が違った。
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