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5月のゴールデンウィーク。
暑くもなく、決して寒くもない気候。
俺は『お見合いバーベキューパーティー』の会場となる地元の川原にいた。
「人数…充分いんじゃねぇ?」
本部らしきテントにいる高橋を見つけて声をかける。
「あー…龍平に頼んでから意外に申し込みがあったんだよ。」
「だったら参加しなくていいって連絡くれよ。」
「まー…それはそれで、な。いいじゃん。」
何だか挙動不審な高橋は言葉を濁してヘラヘラ笑う。
俺はそんな高橋を不審に思いながらも深く突っ込むことはぜず、そのまま視線を川原の方へ向ける。
ぱっと見参加者は男女合わせて30人前後。
どちらかというと俺より年齢が上の人達が多い気がする。
雰囲気や服装なんかでそれを判断する。
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