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「熱は？」
ベッドに横になった秋吉のそばに腰を据え、内心ドギマギしながら秋吉のおでこになんでもない事のように触れてみた。
「わかんない…。今起きたところだったから。」
熱からなのか焦点の合わないような目をキョロキョロさせて秋吉が呟く。
ベッドの脇に体温計を見つけた俺は秋吉に熱を測るようにと渡した。
「38度５分。高いな。」
体温計の電子音が鳴り響き、秋吉から渡された体温計の数字を確認すると結構な数値を叩き出していた。
「薬、胃に物入れてからのがいいよな…。秋吉レトルトのお粥あるけど食えそう？」
職場の人にもらったらしい風邪に役立つ品々が入った袋からレトルトのお粥を見つけ秋吉に尋ねる。
どうやら秋吉は朝に薬を飲んだっきり飲んでいないようだった。
食べられるという返事をもらった俺はキッチンに向かい、レトルト粥のパッケージの説明を読みながらお粥を温める。
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