2022人が本棚に入れています
本棚に追加
/149ページ
秋吉の目から涙がこぼれている。
どういう涙なんだろう…?
頭のどこかでそんな事を思いながら、秋吉のこぼれる涙を俺は指で拭く。
「別にいい人じゃない。」
いい人なんかじゃない。
全然いい人じゃねぇ…。
秋吉に酷い事もしたし。
秋吉に邪な想いだって抱く。
いい人なんかじゃねぇ。
ただ秋吉に好かれたいんだ。
秋吉に好きになってもらいたいんだ。
「秋吉だからだ。秋吉が好きだから。」
秋吉が病人で普段と違うからなのか…よくわからないが何故か妙に頭がクリアになっていて、素直にそんな言葉が口からこぼれた。
最初のコメントを投稿しよう!