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不思議な光景を見た。
青白い光を放つ公園の外灯の下に、ゴスロリの少女が五人、群がり仲よさ気にしかし小声で話をしている。
そこまでは普通の光景だった。
徐に彼女達の一人が手提げ鞄から取り出したのは、小さな注射針だった。
他の少女達の視線も彼女に集まる。彼女は細く白い腕をチューブで縛り、うっすらと浮かぶ静脈に注射針を突き刺した。
針の反対側から、彼女の心臓の鼓動に合わせて少しずつ血液が流れて来る。
白く柔らかそうな腕から手首に向かい、綺麗な朱い血液が一本の線を描き出す。
彼女はぼんやりとそれを眺めている。何も考えていない様だ。
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