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その血液を眺めていた少女の内の一人がそれを舐め始める。
舐められている少女は頭を撫でながらもう一本の注射針を取り出し、自分と同じ様に彼女の腕の静脈にも慎重に突き刺した。
気付くと他の少女達も同じ様な事を初めている。服や地面に血液を垂らしながら、喘ぐ訳でもなく痛みに快感を覚えている様にも見えず、淡々とその行為を続けそしてたまに口づけを交わす。
それは私達男性の感じる快楽とは別の、女性にしかない何か……男性の思考でいう快楽に近い、しかし確実に別の感情なのであろう。
私は彼女達に羨ましさを感じていた。今の私はその光景を見ながら、僅かに性・的な興奮に支配されている。それは彼女達には不要な感情であり男が、私達男がその中に入ったなら彼女達のこの純粋な世界は粉々に打ち砕かれてしまう。
私も彼女達のその感情を持つ事が出来たなら……それは男として生まれた私には到底不可能な事だった。
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