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地下のコンクリート壁の一室の真ん中に、彼女は下着姿で椅子に縛り付けられていた。そしてもう一人、肩に蝶のタトゥーを入れた女が立っている。
それを囲む大勢の男達がカメラを構え、止まる事無くフラッシュを焚いている。この光景を見るとやはり男の欲望には嫌気がさす。私もこの男達と同じだと思うと自然と彼女を神と崇めてしまうのだ。
タトゥーの女が彼女のブラを切り裂く。小さく形の整った綺麗な胸の先に針を通す。手術に使う、先端に穴の開いた針だ。
彼女は小さくうめき声を上げ、しかし柔順にタトゥーの女を待っている。それに応えてタトゥーの女は針を刺しては抜き、刺しては抜き、時折彼女の表情を伺っている。
男の考えるSMとは明らかに違う。責める方が奉仕しているのだ。
これは男には出来ない。この女性だけの世界はやはり美しく羨ましかった。
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