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それから俺と白石は、
なんとも気まずい空気がながれて、
……
………
………
「あのさ」
重苦しい、空気をさきに切ったのは、白石だった
「なに?」
白石からはなしかけられたことが嬉しくてつい
にやけてしまう
「今日、誰もこないね、ホントならもう2限目があるはずなのに、
というかさ、
1限目の授業もなかったし、
もしかしたら、
もしかしなくても」
そこからは白石がいわなくても分かった―。
そうだ、今日は
「「海の日」」
……
………
………俺は、あまりにも偶然に、この祝日に顔をあわした軌跡に
またにやけてしまうが、どうにか、
白石にさとられないように、
どうにか、こらえた
俺って、すごいっ☆
自分らしくもない、☆を語尾につけたことは
俺以外の誰も知るはずもなかった
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