Side 拳

2/44
前へ
/44ページ
次へ
春が来た。 今日は高校の入学式。 高校デビューというやつだ。 地元の仲間は皆、違う高校に行った。 その上、この高校には同じ中学から来た奴は一人もいない。 一から友達作りを始めなきゃならねえ。 正直、めちゃくちゃ面倒。 地元の奴らは大体が小学生からの付き合いだったし、やっぱり奴らが一番落ち着く。 そんな仲間と離れ離れで俺はこの学校でやってけんのか? そんなことを考えながらぼーっとクラス名簿を眺める。 上から下にざっと目を通すと、何故か一人の名前だけ目に留まった。 .
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加