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まだ、兄と弟が仲良かった頃。
兄はそのとき、小学四年生だった。
不安と期待でいっぱいだった弟に、兄は「大丈夫。何かあれば兄ちゃんに言うんだ。俺が、守ってやるから」と励ますように言った。
弟はそれがたまらなく嬉しくて、不安なんか一気にぶっ飛び、ただただ入学式を楽しみにしていた。
「慣れればすげー楽しいぞ!」
兄の言ったように、弟はすぐに友達が出来て、放課後はずっと友達と遊んで、楽しい時間を過ごしていた。
それから、弟の中で兄の存在が大きく変化した。
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