トビラハ ヒラカレ

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おばあさんの座っているベッドの脇に、 ちょこんと腰かけた おばあさんは肩を抱き寄せ、 私の顔を覗き込んだ 「どうしてこげに悲しそうな顔をしとるん、 何か辛いことがあったんじゃろ」 思わずギクリとした… 自分がそんな雰囲気を出していたことよりも、 会ってまだ日も経っていないおばあさんが、 私のことをよく見ていてくれて、 心の闇に気付いてくれたことに驚いた
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