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「…っ、汚い男の手で私に触らないで!!」
彗を睨みつけながら、紗綾はそう言った。
彗の気持ちなんて考えずに、何度も同じ言葉を繰り返した。
「…紗綾……どうして…」
悲しくなるくらいに、彗は傷ついた顔をしていた。
それでも、拒絶するしかできなかった。
「ちょっと!彗になんてこと言うのよ!?」
彗への暴言を聞いて、恋水が怒って顔を赤くした。
犬歯を剥いて、紗綾に詰め寄ってくる。
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