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「…やだ……やめ…て…!」
気づけば、怯えた顔をしながら叫んでいた。
みんなは眉をひそめて、紗綾を見ていた。
「私なんか見ないでよ…!」
「え?」
「やだ……やだ…!」
「えっ、ちょっ……紗綾!?」
「嫌いなんだから……男なんか大嫌い!!」
涙が頬を滴り落ちると、恐怖が倍増していく。
男の視線だけで、こんなにも胸が苦しくなる。
紗綾は膝を抱え込むと、顔を伏せた。
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