初めての拒絶

3/19
前へ
/566ページ
次へ
「…熱も下がったし、学校に行かなきゃね…」 そう呟くと、ハンガーに掛けてあった制服を取った。 それを見つめて、少しだけ顔を歪めた。 白いラインが入った紺色のセーラー服は気に入ってたのに、今はなぜか重く見えた。 「…なんか窮屈だな…」 そう感じたことに困惑して、紗綾は首を傾げた。 不思議に思いながら準備をしていると、あっという間に8時になってしまった。 「…うわっ、遅刻!」 紗綾は慌てて階段を駆け下りて、朝食を摂らずに家を出た。
/566ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加