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「…熱も下がったし、学校に行かなきゃね…」
そう呟くと、ハンガーに掛けてあった制服を取った。
それを見つめて、少しだけ顔を歪めた。
白いラインが入った紺色のセーラー服は気に入ってたのに、今はなぜか重く見えた。
「…なんか窮屈だな…」
そう感じたことに困惑して、紗綾は首を傾げた。
不思議に思いながら準備をしていると、あっという間に8時になってしまった。
「…うわっ、遅刻!」
紗綾は慌てて階段を駆け下りて、朝食を摂らずに家を出た。
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