7人が本棚に入れています
本棚に追加
やがて、又ビタンビタンと床に手のひらを叩き付け這っていくと、部屋からも又永い間出ずに、弟をジッと睨みながら起きるのを待っていたらしいです。
しかし、起きない弟にソレは諦めたのか、ビタンビタンと音を立てて出ていったのです。
冷や汗をびっしょりかき、弟はホット目を開けました。
すると、先程のソレの片目が、天井一杯一杯の大きさで弟を見下ろしていました。
弟はそれと目を合わす度気を失い、いつも朝になっているのだとか。
ソレを打ち明けてくれたのは半年後。
弟は疲れ果て、ワタクシメに相談とし漏らしたのです。
気休めに過ぎないかもしれませんが、ワタクシメは9字印を組み、弟に撃ち込んでみました。
何とかその日から、ソレは現れなかったようです。
最初のコメントを投稿しよう!