猫耳の告白

１

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『聞かなかったことにしてやる。』
『………え？』

　それはお断り、ということだろうか。

『順序が違う。お前、彼女がいるだろ？　俺が好きなら別れてから言え。そしたら考えてやる。』

　……あ、そうだった。一ヶ月程前に、大学の後輩に二度目の告白をされた。断ったのだが泣かれてしまい流されるように今、お付き合いをしている。

『…はい』
『よし、じゃあ俺は寝る。ベッド貸して。』
『は、はい』

　その後、俺は彼女と別れて改めて先輩に告白をした。
　返事は即答だった。

『しょうがねーから付き合ってやるよ』

　俺達はその日から、恋人になった。