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当日の朝 「…あ゛~、ダルい。」 甲子園へ行くはずの旦那の様子がどうもおかしい。 ちょっと顔は赤みがかっているのに、『元気』とは違う。 「熱、測ってみたら?」 38.1℃ どうやら夏風邪みたい。 「今日は寝てなきゃね。よかったね、今日からお盆休みで。あぁ、病院にも行かなきゃね。」 「…そんな事より。俺の代わりに阪口さんと甲子園行って?阪口さんと約束しちゃったし。」 「何言ってるの!?甲子園より、あなたの体が心配だよ。甲子園は断ろう?いつでも行けるじゃない。」 「俺は病院行って寝てるから大丈夫。透も楽しみにしてるんだし、行ってきてよ。俺はまた今度行くし。次行くときには、案内してよ、甲子園の。」 「…そこまで言うなら。でも、絶対に病院に行ってね。ムリしないでよ?」 「ハイハイ、わかってますよ。行ってらっしゃい。」 そう言うと、旦那は寝室へと戻って行った。
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