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その言葉を聞いて、阪口さんの手がまた私の二の腕に触れる。 「ふ~ん、嫌じゃないんだ。」 「…あんまり触られるのは、好きじゃないですよ。そう変なことしてると事故っちゃいますよ?」 さすがに事故を起こすわけにはいかないので、阪口さんの手も離れていく。 癖について聞いてみると、結婚した頃からの癖なんだと。 今日は触り心地がいつもと違ったので、目が覚めた、と話している。 「奥さんとは違って、皮下脂肪がたっぷりあるから、ぶよぶよしてたんじゃないですか?」 「んー、ぶよぶよっていうか、めちゃくちゃ気持ちよかった。ね、もう一回触らせてくれる?」 「…気持ちよかったんですか?……まぁ、いいですけど。」 渋々承諾すると、阪口さんは二の腕を触ってきた。 「あ~。いい。気持ちいいよ。」 運転しており、表情を伺い知る事はできなかったが、満足しているらしい。 「…それは、どうも。でも、どうしてそんなに二の腕に触るのが好きなんですか?」 「知ってる?岡田さん。二の腕の柔らかさはね、おっぱいの柔らかさと同じなんだよ!」 「だから、ですか?」 「そうなんだよね。岡田さんの二の腕、最高!!ずっと触っていたいよ。っていうか、おっぱいも触りたいけど…。」 …ハイ!?今、なんと? 「あ~、今のは聞かなかった事にして?」 「意外と阪口さんって、エロ親父なんですね。子供達もいるのに…。」 嬉しいような、エロさにビックリした私の頬は、ほんの少し赤みを帯びていた。
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