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阪口さんが顔を覗き込んできた。
どうやら、私の紅潮に気付いたらしい。
「…また赤くなっちゃって。可愛いんだから。そんなに惚れちゃった?」
「阪口さん、自意識過剰ですよ?」
「またまた~。そんなこと言っても、顔は正直だよ?そんな顔見せられたら、自意識過剰にもなるよ。」
途中から真剣な声色に代わり、ますます赤みが強くなってしまう。
「ほら、やっぱり。岡田さん、可愛いな。」
阪口さんは笑っているが、私は笑えなかった。
「ごめん、運転変わるから、次のSAかPAに停まって。」
「…わかりました。」
私はそう呟く事しか出来なかった。
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