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「…そんなっ!」 そういう間にも阪口さんの手が服の上から胸を揉みしだく。 「…っ!阪口、サン。だめ、だよ。」 「艶っぽい声。でも、そんな声出さないで?今すぐ俺のものにしたくなるから。」 顔を阪口さんに向けられたかと思うと、またキスをされ、今度は服の中に手が入り込み、直に胸を触られる。 好きな相手からの愛撫に感じない訳もなく、力一杯拒否することが出来ない。 しばらくして阪口さんが離れていく。 「ごめん。でも、そんな顔しないで? 帰したくなくなる。本当は今すぐにでも抱いてしまいたい。でも、それはムリだろ?でも美夏が可愛すぎて、いとおしすぎて、我慢出来なかった。美夏も俺の事、って、思ったんだけど、俺の勘違いだった?」 …こんなときに名前呼ぶなんてズルいよ。 私は首を横に振って返事をすることしか出来なかった。 「さ、何飲む?早く車に戻らないとね。子供達、起きてるかもな~。」 阪口さんが色々話しているけど、私の頭の中を通過していくだけで、内容は覚えていなかった。
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