3人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
それからというと、阪口さんは月一回のペースで帰ってきているようだった。
同じ会社とはいっても、新しい職場での仕事、独り暮らしは大変なようで、愚痴も聞こえてきたけど、子供たちと野球をしているときの表情はとても優しかった。
もうすぐ、お盆休みという8月上旬、阪口さんから意外な言葉が飛び出した。
「甲子園に行こうか?」
「行きたい!!行きたい!!行きた~い!!」
子供たちは大騒ぎ。
そんな子供たちに負けず、テンションが上がっているのが、うちの旦那。
阪口さんに猛アピールし、一緒に連れて行ってもらえるらしい。
阪口さんからしても、運転手の交代要員兼子守りとして助かるようだ。
お盆休みということもあり、もう他に予定がある人が多く、結局は大人二人と子供四人で行くことになった。
最初のコメントを投稿しよう!