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其の世界は、一人の王によって創られた。
石造りの城塞を彷彿とさせる造形をした其の都は、無の状態から一人の王が創り上げたものだった。
其の都では、水は澄み、大地は豊穣し、病も無い。
人々は餓えることも、争うことも、苦しむことも無い。
全て美しき其の都は『Eden』
其れは神が創世し楽園に等しい都であった。
かつて其れは只の石山であったと伝え聞く。
都を創世せし王は、未だその玉座に在り。
彼の王は、死することも老いることもない。
その才は居は聡明であり、見目は秀麗。
故に人々は彼を『至高の王』と呼び、
神に最も近い存在として、慕い敬っていた。
しかし、至高の王にも、終焉が訪れる。
これは、終焉の世界の王と、四人の騎士の黙示録である。
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