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「……ん……っ」
抑え切れない荒い息をこぼしながら、斎藤和也は後悔していた。
先程までの飲み会の席で、
『隊長になら俺、抱かれてもいいっス』
と、無邪気に言ったことを。
整った顔は文句なしの二枚目、それでも性格は二枚目半、訓練時には厳しくもオフでは気さくなこの上官に対しての信頼と敬愛の念を表現した――いわゆる言葉のあやだったのに。
……この人やっぱり、『本物』だったんだ……!
そんな斎藤が全力で後悔したところで、状況はもはや手遅れなのであった。
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