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「女と長続きしないのは、これが原因? ……それとも、元々生身の女に興味がないか」
黙ったままの紘平を見つめて、素っ気なく言った。
「図星らしいね」
「!」
かっとなって反射的に出した右の平手は、あっさりと手前で受け止められる。
「実に華奢だねー、杉サマは」
言葉を聞き終える前に手首を捻り上げられた紘平は、堪らず呻いた。
「はん、恋愛対象は二次元か。不毛だな」
そのままうつぶせに押し倒されたベッドが大きく揺れた。
紘平の耳元に唇を寄せた隼人が低く囁く。
「今後のために覚えておけ。生身のプレイの愉しみ方、とかな」
「くっ」
耳たぶを唇で軽く食まれて鳥肌を立てながらも、紘平はもがいた。
「はな――離せっ、この」
「うるさいなあ、もう」
呆れた声音。
「男なら、潔くしな」
――冗談じゃない。
苛立ちを超えた感情のままに、声を上げた。
「こんなの潔く受け入れられるわけないだろっ」
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