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風防ガラス越しに地上を見下ろすたびに、鳥になれた気がした。
『“ファルコーネ”より、全機へ』
戻る時間だと自分に言い聞かせ、
『定刻の1045にて訓練終了。これより帰還する』
『了解』
頭上を見上げる。
見慣れたものだが飽きはこない。
空は今日も、美しい。
「……はい、わかりました」
装備品を片付けていた時、内線に出ていた“ロック”津村が隼人に向いた。
「隊長」
「ん」
「田辺司令より、今から部屋へ来るようにとのご連絡が」
「……やだ、行きたくない」
訓練時とはまるで別人の、渋い顔をしてごねる隼人の様子に、津村、そして横にいた“シアー”遠藤はつい笑みをこぼす。
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