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動揺し混乱してしまった彼は、この事を知られる事を恐れるあまり、咲枝を人の寄り付かない場所まで背負い――埋めたのだ。
その後、自分の父親を筆頭に咲枝の捜索が始まった。
見つかりばれる事を恐れた彼は、咲枝の遺体が発見された時を考え、正臣に罪をなすり付けようと――あの噂を流したのである。
だが何故、必死に隠そうとした秘密を父親に話したのだろうか?
理由は、夢にあったとされる。
血で染まったドレスは、血が乾き黒いドレスとなる。
その黒いドレスを纏う咲枝が、夜な夜な夢に現れこう告げると言うのだ。
――私をあの人の場所へ返してと……。
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