記憶

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「本当に色々とありがとうございます。食事を済ませたら早速訪ねてみます」 そう零が言うと少し不安げな表情を女将は見せた。 「ええ、それと多分大丈夫だとは思いますが……真柴先生少し気が立っていられるようでしたので、お気を付けて下さいね」 女将の話だと電話越しの第一声が『またお前か!!』だったらしい。 女将と分かって直ぐに謝ったらしいが何やら苛立つ様子であったと零達に伝えた。 「まあ、怒っていても会わないと始まらないっすよね? 零さん?」 「ああ、翔くんの言う通りだ。女将さん、とにかく行ってみます。本当にありがとうございました!」 そうして朝食を早々と済ませた四人は、三年前真奈の兄と一緒に零も立ち寄ったと言う、真柴の元へ向かう事となった。 準備を済ませて車に乗り込んだ。 そしてハンドルを握り零は思う。 失われた記憶に全ての真実が隠されていると――。
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