差し出された手

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「宜しく、星夜先生?」 初めて少年は満面の笑みを浮かべた。 馬鹿馬鹿しいのは現実だ。 差し出された手は人間のそれで暖かく 「あぁ、宜しく!!えっと…あ~…」 「汐見咲だよ、先生!!」 今まで何を恐れていたのかと思う様に 手からこぼれ落ちた頁で俺の書いた文が 滑稽な俺の事を笑っていた。
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