美緒の心

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校庭に出るとやっぱり叫び声が目立つ…。確かサッカー部は校庭の奥だったような…。と、そこにサッカーボールが転がってきた。「おぅいそこの君サッカーボール拾ってくれない?」走ってくる人の顔を見るとサッカー部の部長だった…。 「ごめんごめん。サンキュー。」 「いえ。」 「君一年生だよね。名前は?」 「一年の桜田美緒です。」「美緒ちゃんかぁ。いい名前だね。桜田美緒?もしかしてお兄ちゃんいたりする?」 「はい。桜田龍斗です。」 「あ、やっぱ?龍斗先輩サッカー部の元部長でさ、いい先輩なんだよね。」 「そうなんですか…。」 「翔ー!まだかー?早く試合の続きしようぜ。」 「今行くー!」 「あっごめん俺もう行かないと。あとさぁ美緒ちゃん可愛いね。じゃあ。」 「先輩頑張ってください!」 「うん。頑張る!」 というかさっきのなんだったんだろう?「美緒ちゃん可愛いね」え?先輩に気に入られた? なわけないか…。そういえば部長の名前聞くの忘れてた。あっちゃ…でもさっき先輩が部長のこと「翔」って呼んでたな。翔先輩かぁ…。
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