美緒の心

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美緒「やったー!今日からテニス部の部員だよ!」 彩佳「そうだね♪やっとテニス部入れる♪」美緒「よし!行くか!」 彩佳「気合い入ってるね!よし行こう!」 ガラッ 「一年生だよね?今日はまずテニスの基本を教えるからよく聞いてね。」 美緒・彩佳「はい!」」 「一年生よく聞けよ!よく聞いとかないとあとで混乱するからな!」 「はい!」 「ここはこうでこうするんだぞ!わかったか!?」 「はい!」 「じゃあ一年生、1回今、教えたことを練習してみよう。じゃあ二人でペア組んで。」 彩佳「一緒にやろっ。」 美緒「うん…」 ……………………… 「おっ、きみ上手いね!一年生とは思えないよ」 美緒「本当ですか?ありがとうございます!」 「もしかして日頃からテニスやってるの?それとも中学、部活テニスに入ってた?」美緒「中学のときテニス部でした。」 「そっか、だから上手いんだ。」 美緒「全然うまくないですよ。」 「いや全然上手いよ。これから君には活躍してもらわないと…」美緒「はい!」 「ところで名前聞いてなかった。君の名前は?」 美緒「あ、ごめんなさい。桜田美緒です。」 「美緒かぁ。いい名前だね。俺の名前は大江凉介。テニス部の部長やってます。宜しく。」 美緒「こちらこそ宜しくお願いします。」 「一年生、練習終わり~!もう帰っていいよ!」 「さよなら~」美緒「ふ~終わった~…。」 彩佳「もー美緒すごいよ!初日から先輩に褒められたじゃん!私なんか全然だめだめ…。」 美緒「まーあれはね…ふつうだよ。あれが私のふつう。」 彩佳「ふ~ん」 美緒「あ、あのさぁ先帰ってて。」 彩佳「え?なんで?」美緒「ちょっと用事思いだしちゃったからさ…。」 彩佳「う、うんわかった。じゃあね」 私は渡り廊下を小走りで駆け抜ける…。彩佳にはまだこのこと話してないんだけど、実は…。今すごくサッカー部の部長が気になる。 こんなこと彩佳に言える訳がない。だからこうしてこっそりサッカー部をのぞくことにした…。
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