始まりの物語

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「とりあえず四日ぶりだな」 「はい??昨日ぶりじゃねーの?」 確かに昨日カラオケにいったような… 「お前は俺が起きてから丸3日寝てたよ、まぁそれは置いといて正直かなりやばい事になってる」 千裕は随分と深刻な顔で粋久に言った 「と、言うと??」 「とりあえずついて来い」 訳の分からない粋久はとりあえず玄関と思われる場所へと向かった千裕に付いていく そして、言葉を失った 「これが今の俺らの現状だ」 開かれた扉の先には… 「うっそぉぉぉぉぉォォォォォォォォォォォォ????!!!!!!」 見渡す限り一面のスカイブルー そして目の前を流れていく雲 「どうやら、俺らのファンタジーデビューらしいな」 落ち着き払った調子で千裕が言う 「ちょっと、なんでそんなに落ち着いてんだよ、ど、どうすんだよこれから」 「さすがに三日もあれば気持ちの整理くらいできる、因みに俺はこの景色を最初に見た時は二時間程気を失ってた」 冷静な千裕が気を失う事なんて滅多にないだろう 「とりあえずこの家の裏手に道があったから用意出来次第探検すんぞ」 「なんかさ、千裕さんよ…お前この状況楽しんでないか?」 「まさか、と言いたいところだけど実際めっちゃワクワクしてる」 ニヤリっと今までに見た事のないような笑顔を浮かべる千裕 そんな千裕にため息をつく 「はぁ、親困ってんだろうな」
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