始まりの物語

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「とりあえずこれからどうするかを決めるとしよう」 一通り驚きつくしてなんとか平常心を取り戻した粋久と千裕は部屋の椅子に向かいあって座る 「まぁ、ひとまず見てもらえば分かるように俺達はめでたくファンタジー入りをはたしてしまったわけだ、元の世界では空に島なんて浮かんでなかったしな…」 と、ここで粋久が手を挙げる 「はいはい、せんせー質問です」 「なんだね粋久君」 「とりあえずどうやったら地上に降りれるのでしょうか?」 「……知らん」 こんなそんなでかれこれ30分 まとまったことと言えば 「たしかに…こんな浮き島に家があるって事はなんか飛行船とかの往来があるって事だよな…果報は寝てまて、って言うくらいだしのんびりするか」 結局たいした事は決まらずに、しばらくは自由行動となってしまった 「俺ちょっと外でてくるわ」 話し合いが一段落したため粋久はとりあえず裏口から外に出る 「高所恐怖症のやつだったら死んでるな」 なぜなら曲がりくねった道の両脇には柵もちょっとした段差すらない その向こうには抜けるような青空が広がってるだけだ 「うっひゃー!マジで絶景だな。あっちの世界じゃ絶対こんな所ないしな」 ピローン とりあえず写メる粋久 何回かアングルを変えて撮った後とりあえず探索を再開する
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