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『学生集団失踪、原因不明』
見出しにはそう書かれていた
まだ三面記事くらいの扱いだったが、粋久が気になった事はその場所だった
「おいおい、これって隣街じゃないのか?」
どうやら隣から和文が新聞を覗き込んでいたようだ
「早く見つかるといいわね、てそれよりも粋久はまだ学校行かなくても大丈夫なの?」
粋久が慌てて時計をみるとホームルームまでの残り時間は30分であった
「行ってきまーす」
急いだ為、袖を通しただけでボタンのとまってないブレザーを羽織った粋久は自転車をこぎ出す
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