泣いた空(上)

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「おはよう!」 いつもの声が鳴り響く。 幼稚園、の頃からの幼馴染み 小6 女子絵弥華(えみか)と男子架糸(かいと)のこえ。 この二人とはもう 8年の付き合い。 本当に感謝してるつもり。 そう思いながら、ボーッとしていると 絵弥華が 「何してるの?留菜(るな)」 と わたしの名前をよぶ。 その瞬間 ビュッと強い風が吹き、 もう着なれた リボンに チェックのスカートが ゆれる。 私は 「めに砂が入った」と 騒ぎ 少し涙目になる。
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