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そして一時間目のチャイムがなる。
私と絵弥華は 嫌そうな顔をして
席へつく。
あっという間に一日が過ぎた放課後。
グランドに行くと、 あまり目にしない
男子がサッカーの練習をしていた。
学年がわからない。 胸元の
バッチをみると、 6年と書いている。
考えてみると、私の学校は
七組まであって、1クラス約30人
いる。
そりゃ知らない子もいるに違いない。
ジーっと 見ていると、 その彼が
こっちを 向く。
その瞬間初めての胸への 感覚。
(ドキッ)
すると隣にいた 絵弥華が 私に
声をかける。
「ふーん。とうとう留菜にも春が来たか。」
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