泣いた空(上)

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架糸が 「なに?好きなの?あいつのこと。」 親友の架糸には いままで、一つも 嘘や隠し事を したことがなかった。 ただ、この時だけ、 「そんな訳ない。じゃん」 と いう。 すると絵弥華が 私を引っ張り、 「顔真っ赤! 8年の付き合い!私たち きずいてるよ!」 「ああ、もうどうしよう!」 と思わず叫ぶと、今度は 架糸が私の袖を引っ張る。 「ふーん。そういうことか。」 今まで 聞いたこと無いようなこえ 見たこと無いような目付きで、 何処と無く悲しそうで、 何処と無く するどい。
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