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「あれ…今王様、
魔王とおっしゃられ…」
「…なっ!大臣!?
いつからっ!?」
【大臣】
口うるさく、お節介。
国の為にと裏で
いろいろ努力している。
が
王様は大臣が努力しているのを知らないから目の上のたんこぶ程度にしか見ていない。
「今来たところですが…
それより魔お…」
「あ、あれだあれ!
『しかしまぬけが治らないねぇ』
と言ったのだ!」
適当な言い訳をして
誤魔化す王様。
「(…誤魔化された気が…)
しかし今よろしくとも…」
「お、お前の耳が悪いのだっ!
もう年だしっ!」
「!!!」
そういう王様も
63のじじいである。
拳をぎゅっとして
うつむいた大臣は
足早に部屋から出ていった。
目に光るものを浮かべて。
バタンッ
タタッ......
扉が閉まった後に
足音がすぐに遠ざかっていったのは言うまでもない。
(………言い過ぎたかなぁ…。ま、いっか~。魔王君早く始めないかな~♪ワクワク)
ノー天気もいいところである。
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