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そんな母親を赤ずきんは信じられないというように見つめます。
「狼がいるような森に私のような子供を一人でいかせるの!?信じられない!!信じられないわ!!」
赤ずきんは半狂乱で母親に詰め寄ります。
「私を殺したいの!?そうなのね!?そうとしか思えないわ!!」
「いや、そうじゃなくて、あ」
母親は涙を浮かべ、弁解しようとしました。
「お母さんは私を殺したいほど憎んでいるのね。でなきゃ、狼が出る森に一人で行かせるはずないもの!!鬼よ!!あんたは鬼よ!!」
赤ずきんは涙を流す母親に詰め寄り、そう叫びました。
「ご、ごめんなさい。か、狩人さんをつけるわ。だから、お願い。」
母親は涙を拭いながら、そう言いました。
「何人?」
「へっ?」
「だから、何人狩人をつけてくれるのよ?」
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