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自分が裸だとは気づかずに町を歩き続けました。
すると、一人の警官が近寄ってきて・・・
「王様、貴方をわいせつ物頒布等の罪で逮捕します。」
そう言って王様に手錠をかけました。
「な、何を言っているんだ!?この服がお前には見えんのか!?」
王様は裸で叫びました。
その姿を見て、民はクスクスと笑いました。
「裸の王様!!裸の王様!!」
連行される王様に一人の男の子が近寄ってきて、可笑しそうに笑いながらそう言いました。
「裸の王様よ。みて、あの体のだらしないこと。」
「酷いわね。みっともなくブクブク太って。私たちから巻き上げた税で毎日贅沢な日々を送っているからあんな体になるのよ。」
「あはは、それは言い過ぎよ。確かに、あの体はあまりにもだらしないけれど。」
民の声は王様の耳に届きました。
王様は恥ずかしくて恥ずかしくてたまりませんでした。
裸で歩き回っていたことよりも、だらしないと言われた自分の体が恥ずかしくてたまりませんでした。
王様は牢のなかで、死ぬほど体を鍛えました。
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