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むかしむかし、あるところにマッチ売りの少女がおりました。
少女は意地悪な母からマッチを売るように言われ、雪が舞う寒空のしたでマッチを売っていました。
「ちっ!!マッチなんか売れるかよ!!」
籠のなかに山積みにされたマッチを見て少女は悪態付きます。
「ふざけんじゃないわよ!!クリスマスにマッチを買う人なんていると思ってんの!?」
マッチ売りの少女は石段に座り、一本マッチをすってみました。
「あー、おおきなスルメが食べたいわ。」
味覚がおっさんなようです。
マッチは少女の手のなかで優しい光を放ち、燃えました。
その灯りのなかに大きな大きなスルメが映りました。
「うわぁ!!すごっ!!なに、このマッチ・・・。」
少女は大きな瞳を真ん丸にし、驚きました。
「いける、いけるわ!!このマッチなら売れる!!」
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