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「ぼ、僕にそのマッチを売ってください!!」
先程、罵られた青年が少女に詰め寄りました。
すると、少女は青年を突き飛ばしました。
「簡単にこのマッチを買うとか言ってんじゃないわよ!!このマッチは宝よ!!あんたのようなものに買える代物じゃないわ!!」
少女の言葉に観客はゴクリと唾を飲みました。
「でも・・・どうしても欲しいと言うなら、一本一万円でお売りするわ。」
少女の言葉に観客は目を剥きました。
「そ、それは高すぎるだろ!!」
「マッチにそんなお金を払うなんて!!」
少女は不適な笑みを浮かべます。
「このマッチはただのマッチじゃないわ。夢を見せてくれるマッチよ。その本当の価値が分かるのは自分自身だけ・・・。夢が手にはいるのなら、一万円なんて安すぎると思うけど?」
その言葉に青年は財布から一万円を出し、少女に払いました。
「お買い上げありがとうございます。」
少女はにっこり笑ってマッチを差し出しました。
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