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それから、醜いアヒルの子はいじめられ続けました。
「ついてくんなよ、醜いアヒルめ!!」
「あっちいけー!!」
兄弟はそう言ってくちばしで醜いアヒルの子をつつきました。
「はぁはぁ、き、気持ち良い・・・、も、もっと・・・」
それでも、醜いアヒルの子は屈しませんでした。
醜いアヒルの子は鶏にも苛められました。
「こんな醜い子は他にいないわ!!図体だけでかくて!!」
「気持ち悪いわね!!どこかにいきなさいよ!!」
鶏たちは口々に醜いアヒルの子を罵ります。
「も、もっと私を罵って!!もっと、もっとー!!」
それでも、醜いアヒルの子は屈しませんでした。
醜いアヒルの子は七面鳥にも苛められました。
「あー、あそこに醜いアヒルの子がいるわー!!」
「あのこ醜いだけじゃなくて変態なのよ。」
「うっわぁ、気持ち悪い。」
七面鳥たちは鋭い爪で醜いアヒルの子を引っ掻きました。
「はぁはぁ、わ、私を苛めてくださりありがとうございます。」
それでも、醜いアヒルの子は屈しませんでした。
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