2.裏切り(藤堂・沖田)

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川原までは無事に着けた。 だけど、まだお松さんの姿はない。 「まだ、なのかな…」 少し不安を感じたが、屯所には戻らずお松さんを待つ事に決めた。 そう思い、近くに腰を下ろそうとしたとき、道を歩く音がした。 私はお松さんだと思い、名前を呼びながら後ろを向いた。 「お松さ……」 言葉を失う。 だって、後ろに居たのはお松さんじゃなくて… 沖田さんだったから。
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