1.狂愛ー監禁ー(藤堂)

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私が食べ終わると、平助君は頭を撫でる。 その動作だけでも、体が強張ってしまう。 「んじゃ、俺は隊務に戻るから…またな。」 名残惜しそうに頭から手を離し、部屋から出ていった。 …今日は、何も、されなかった。 強張っていた体から力が抜け、前に体が倒れる。 …これも、いつものこと。 私は、後何回同じ生活を繰り返せば、自由になれるのだろうか。
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