きっかけ

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「俺が、平気じゃないの」 「えっ?」 「お前、女って自覚しろよ」 「…っ!」 急に両手首を掴まれ、気付いた時にはズイッと壁際まで押しやられていた。 「あのさ、濡れたYシャツで透けてる肌見せて、誘ってるの?」 とても低いけど、熱を帯びた彼の声に動けない。 そして彼はギュッと私を引き寄せた。 コツンと額にぶつかる彼の鎖骨。 ドクンドクン… そして彼は―― 「ねぇ、幼馴染みおしまいにしない?」
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