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少々体重が気になりそうな体格に、着崩したスーツとYシャツ姿は良く見るサラリーマンの男性だった。
「竜を知ってるんですか!?」
反射的にそう尋ねていた。
もちろん、まったくの他人である彼と同じ猫を同じ名前で呼ぶわけもなく。
「知り合いが最近顔を見せなくなってね。良くここで一戦やったもんだ。」
彼は目の前に置かれた簡易の碁盤にそっと。まるで壊れものを扱うように手をおいた。
彼もまた、会えないと分かったようなそんな寂しげなしょうがないというあきらめの笑顔を浮かべていました。
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