1匹目『それは、ヒトのように……』

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夏休みの登校日。 8月を残す所あと10日程度を残し、夏休み明けてからの学校に備え、準備させるが為に行われた登校日は、簡単な資料配布とホームルーム、そして、その間も続いた夏休みの思い出話だけで解散となった。 そして、まだ日の高いうちに行われた解散は、俺に一つの弊害をもたらした。 「あぢぃー……」 まぁ、真っ直ぐ家に帰らないでウロウロとほっつき歩いてる自分に非がない訳でもないのであまり他人に当たる訳にもいかない。 その時だった。 チリン どこからかベルの音が鳴りふと顔をあげる。 「あれ?こんなところに店なんて‥‥‥」 あったっけ?と言いかけて言葉につまる。
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