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「アイスコーヒーを」
何か頼まなくてはとそれだけをどうにか搾り出すとカウンターから「申し訳ございません」とすまなそうに声をかけられる。
「あいにく当店ではアイスミルクしかお取り扱いがないんです」
アイスミルクしかお取り扱いがない?それは変わっているがやはりこの子の方が変わっている。
夏にマフラー
頭に猫耳
お尻に尻尾
目は水色
なかなかに見慣れない不思議な格好をしている。
最近は猫喫茶やコスプレ喫茶なんてのもあるぐらいだし、もしかしたらこの店もそういう趣旨の店なのかもしれない。
なんとか「じゃあそれで」とだけ返すと少女は
「はい、かしこまりました。マスター、アイスミルク ワンプリーズです!」
と明るく男性にオーダーを通す。
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