Request.1

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「あー…きっつい…」 「大丈夫ですか?」 「うん、平気、全然平気」 しゃがみこむ僕に目線を合わせて、少し上目遣いに覗き込む。思わずドキッてなったけど、思い出せ、なっちゃんは内また子だ! 「えーと、なっちゃ…いや、夏目さん…?だよね」 「はい」 「武井純って言います。今日は夏目さんに用事があって、」 「いいですよ」 「へ?」 「これ告白ですよね?いいですよ」 「…はい?」 「先輩カッコいいしどっちかっていうとタイプです。だから付き合ってあげてもいいですよって言ってるんです」 バッグに手を突っ込んだまま思考が、というか体そのものが固まる。当のなっちゃんは僕の目をじぃっと見て、口許は緩く開いていた。 「………ごめんなさい」 なんとか絞り出した声は蚊の鳴くような声で震えている。 「え?」 「ごっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃ!」 頭の中が混乱して気が付けば走り出していた。意味も分からず謝罪の言葉をぶち撒いて、転げそうになりながら階段を降りる。 え?今何が起きた?告白?こくは… …告白!? .
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